
業務でISO9001の事務局になってから、仕事だけでなく、趣味のシミュレーター制作や、子育てにおいても「リスクと機会」という考え方を持つようにしています。
リスクというのは望ましくない事象だったりしますが、ISOで言うところの組織が定義し、対処を決めていくことになります。子育てのリスクは別の時にお話しするとして、シミュレーターにおいては一番厳しいリスクがコロナ禍によるイベント出展機会の激減です。2018~2019年は特にあちこちからお声がけいただいて大手の百貨店さんもさることながら、住宅展示場、ボートレース場へも行かせていただきました。家族旅行ともくっつけたりして、嫁さん・息子にとっても良い機会だったわけです。しかし、このシミュレーター出展が年単位での辛抱を余儀なくされています。
しかし一方で、イベントがないことにより生じる時間は、新しい技術を検討したり、チャレンジングな作品制作に取り組める機会でもあります。出展機会がないというリスクはコントロールできないものですから、それができない間は新作・新技術の機会にしたいと考えています。一方、イベントの機会が生じればすぐにイベント出展モードにさっと切り替えられるようにもしておきます。
ただし、このコロナ禍は世界を一変するほどのインパクトであり、長期間にわたります。コロナが終わるころにはイベントのあり方がゼロベースで見直され、シミュレーターはお呼びでないとか、ニーズの形が変わるというリスクも頭には入れておかねばなりません。ここは世間動向を見ながらシミュレーターのあり方についてアンテナを張っておく必要もあります。いずれにしても、必ずやコロナ前の状態に戻るとは信じないほうが良いと考えています。
2020年は、新プラットフォームでの開発を進め、運転台計器パネルを再現し、画面も大型化した「阪神電車2・3」「JR嵯峨野線」などをリリースしました。過去作と比べてレベルアップしてきたと自負しています。実際の運転感覚は取材時のビデオを研究したりして、もっとリアルにできればと考えています。また、こうした開発環境は時代によって移り変わる宿命です。プラットフォームを移転して間もないですが、次のプラットフォームの部分も情報収集しておこうと思っています。
あと、シミュレーター制作は私の「趣味」ですから、なかったら生活できないようなものでもありません。シミュレーター制作に過度に固執せず、場合によっては別のゲームを作ってみたりとか、全く今までと異なるアプリを作る、もっと言えば映像制作のほうに活動を振っていくことも選択肢に入れておこうと思います。
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