2024年1月 1日 (月)

モヤモヤを通り越すレベル!和歌山県学力到達度調査

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引用元資料はこちらからダウンロードできます。

和歌山県では小学4,5年生、中学1,2年生を対象に県独自の学力テスト(学習到達度調査)を実施しています。実施後1か月半ほどで分析資料がアップされるので、小学校について傾向を見ているのですが、従来から出題としてはイマイチな、洗練されてない印象を受ける出題もいくつか見受けられました。そういう問題は、当然出題意図が児童に伝わらず、せっかく理解しているのにそれ以前のところで引っかかることをうかがわせる正答率の低い問題も含まれ、モヤモヤしていました。また、理科の問題では理科をやってるんだか禅問答をやってるんだか分からないような意地悪な出題もありました。ただし、それはまだモヤモヤで済むレベルです。

しかしですよ、今年度の算数の問題をご覧ください。ツッコミどころ満載で、もはやモヤモヤを通り越して「不適切」「出題ミス」と言われても仕方ないレベルと考えます。いかがでしょうか。

第5学年では、比例かそうででないかを説明させる問題で、これは今年の全国学力テストの類題ですが、全国学力テストでは説明文を数字で穴埋めするだけだったので、県のテストでは全部説明させる分だけやや難しくなっています。それはそれとして、指導のポイントに「表の具体的な数値を示して,その関係を説明できるようにすることが大切」と書いているにもかかわらず、正答例の1番手に書かれているのが「おにぎりの個数が2倍,3倍になっても,それにともなって,代金は2倍,3倍になっていないから。」という「比例ではない」を言い換えただけにすぎず表の数値も使っていない文面が正解として挙がっているんです。これは明らかにおかしいです。正答例の2番手が妥当な答えです。

第4学年の折り紙を用いた問題は、二等辺三角形であることを説明する例が不完全と言わざるを得ません。「長方形の向かい合っている辺の長さが等しい」から「三角形には長さの等しい辺が2つあります」は飛躍があり説明として乱暴すぎませんか。「折り返すことで、長方形の向かい合う辺が移動して三角形の2つの辺となっているから、2つの辺の長さが等しい」とまで説明しないと、普通に授業で解説したとして児童が理解できないのではないでしょうか。この意味不明レベルの説明を参考にして正三角形の説明を求める出題になっているので、申し訳ないけど、出題の欠陥にお付き合いして、つまり一緒にボケて初めて正解にたどり着ける問題と言わざるを得ません。
ついでに言っておくと、ひろしさんの手順で、一番左の長方形の図→左から2番目にある半分に折った折り目のように見える図に、何の説明もありません。重なるように折ってから広げる絵がない以上、「半分に折ったかどうかはご想像にお任せします」ということになってしまいます。常識的に考えたら半分に折ったのでしょうが、真ん中付近で適当に点線を引いただけかもしれません。分析資料にする際に説明を省いただけだったらよいのですが。

これ、受検者の児童のほとんどは不適切さには気づかず、難しい問題と受け止めるだけだと思いますが、現場の先生は気づかないのでしょうか、おかしいという声は上がらないのでしょうか。入試問題であれば前提条件に疑義の生じる説明不足はご法度であり、宿題とかならまだしも、公式なテストではあってはまずいレベルだと思います。また、比例を言い換えただけの回答を正解として扱っているならば、"採点ミス"と言われて反論できるのでしょうか。学校関係者・塾関係者の方のご意見をお聞かせいただけるとありがたいです。

我が家では良い問題も悪い問題も共有していますが、上述した問題については、息子には「これらの問題は不適切な問題と分かったうえで割り切って回答する、問題の"裏の裏"を読む必要がある」と解説しています。また、県立中学入試の問題でもこれほどではないにしても同様の傾向がうかがえますので、私としては和歌山県に住み勝負する以上、この事象はリスクと考えています。

記述力をつけさせるための問題を出そうとはしているのは分かりますが、これでは空回りしているというか、出題者の力量が足りていないために最悪児童や先生にとり二次被害になるかもしれません。このようなくだらない出題をいくらやっても何にも得られるものがなく、先生方を責める材料に使っているんだったら救いようがない、ということです。全国学力テストでもしこのような問題が出されたら、早晩炎上案件になるのではないでしょうか。和歌山県の子どもの学力レベルを上げたいのであれば、出題者側が出題に改善の余地があると気づき、有識の先生が相互にレビューする体制を強化して適切な出題に改めることから始める必要があると思います。

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2023年10月 1日 (日)

イベント出展オファー多数のはずが…

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今年のシミュレーターのイベント出展は1月、3月、5月、7₋8月とハイペースできましたが、今年は今のところ、ここで止まりそうです(次回は来年1月)。

実は、今年の春先には夏から秋にかけて「大変なことになる」ほどのオファーを頂いていました。京阪神地区と北陸地区のオファーが10月中旬で重複し、遠方となる北陸地区をお断りせざるを得なくなりました。ところがその後京阪神地区の方もボツになり、両方とも消滅するという痛いことになってしまいました。オファーを頂く時点では、確定したものではなく、イベント会社がイベント主催者への提案ベースですので、仕方ないところではあるのですが…。

一方、今の閑散期を「制作を進められる」と前向きにもとらえています。現在制作中の「JR可部線」「JR琵琶湖線2」ともに残っているのは比較的軽微な調整のみです。その次の作品に着手し、技術を磨いていきたいと思います。

 

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2023年5月 8日 (月)

PTA総会のモヤモヤ

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今日は問題提起だけさせてください。小学校のPTA総会でモヤモヤしています。

(1)前年度活動報告、今年度活動予定
冊子に書いてある「○月○日△△実行委員会」の項目を抜粋して読み上げるのが世間一般水準ですか。どのような活動に力を入れ(負荷がかかった行事でもよい)、どのような活動はコロナ禍で制限を受けて当初予定通りできなかったのか、説明しないのは世間一般水準ですか。

(2)前年度予算執行報告
項目と予算値、実績値を項目抜粋して読み上げるのが世間一般水準ですか。予実差異が大きいもの、特に予算値の10%も使わなかった理由、逆に予算をオーバーした項目の理由を質問した際に、役員さんが誰も説明できないのは世間一般水準ですか。

(3)今年度予算
何も考えず前年度の予算値をそのまま持ってくる、前年度の予実差異を何も考慮しないのは世間一般水準ですか。集金したお金の60%しか使わず繰越金が積みあがっていくことについて、そのビジョン、つまりいくらか蓄積されたら高額の寄付をするとか、会費を安くするとかは考えないのが世間一般水準ですか。

(2)に絞って質問したときの反応が「なんでこんなことを聞かれるのか」という感じだったので、そもそも予実管理がなぜ必要かご理解いただくのに30分はかかるとみて、それ以上のツッコミはやめときました。(代わりに校長先生がそれらしい答えはされてましたが)

こども園時代も保護者会に疑問だらけでしたので、今に始まったことではありません。嫌ならあなたが役員をしたらええやんと言われそうですが、このレベルでの乖離となると、認識合わせだけでも莫大なエネルギーを吸い取られ、双方に大きな精神的ダメージを食って誰も幸せになれないと思います。

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2023年3月15日 (水)

そんなことでは一人で寝れんぞ

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息子はもうすぐ2年生。残り少ない1年生での日々を楽しんで送っています。入学前から比べると学校での生活でかなり鍛えられている部分がある反面、まだまだ甘えん坊で、夜は自分の部屋で一人で寝ることなどはるか彼方のようです。自分の部屋に入るだけで夜・昼間関係なく「怖い」と言うので、着替えを取りに行くだけでもついて行かねばなりません。トイレだけはかろうじてひとりで行けます。当然、自分だけで遊びに外に出ることもままなりません。

成長につれてどこかで”卒業”してくれるものと信じてはいるんですが、つい先日も6年生を送る会で演劇をした際、衣装が「かわいい」と上級生たちから声を掛けられ、劇の後に泣きじゃくる始末。担任の先生から電話がかかってきました。感情をコントロールし、自分なりに折り合いをつけるのはまだ難しい状況です。演劇自体は無事に終わっていたようなので、全部おじゃんにはならなかったのがまだ救いです。

「あぁ情けない、そんなことでは一人で寝れんぞ」と言いながら「怖い」と訴える息子に付き添っています。言いすぎてもまずいので、その言葉はたいてい飲み込んでおりますが、なんとも歯がゆい…。親としてはこれからいろんなことに挑戦してほしいと思うのですが、飛躍するにはここを乗り越える必要があるように感じます。

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2023年2月27日 (月)

「つるが鉄道フェスティバル2022」に出展しました

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2022年3月20日~21日開催の「つるが鉄道フェスティバル2022」に出展しました。

息子のこども園の卒園式の後、敦賀に移動し、初日朝から設営に参加し、終日立ち合い。2日目は午後3時くらいまで運転指導に入りました。

この時期はコロナのオミクロン株が猛威を振るった後、全国的には収まってきていました。しかし、福井県は3月に入っても過去最多の感染者数を更新していたので、イベントが開催できるのか、実はかなり直前まで懸念していました。

当日はコロナ前よりも多いと感じるくらいの人出(会場が以前と異なるため単純に比較できませんが)で、地域の方が待ち望んでいたイベントだったんだなあと実感しました。一方、会場内の同線が悪く、5インチゲージの大行列が他アトラクションを圧迫する状態にもなっており、課題を残しました。

シミュレーターでは地元ケーブルテレビの取材があり、運転の様子を撮影いただきました。また、シミュレーターのほか、じゃりちゃん鉄道さんが同時に出展されていたHOゲージの運転方法を教えてもらって接客もしました。このイベントでは今回、「駅弁大集合」が目玉の一つになっており、出展者もおいしくいただきました。

なお、今年の「つるが鉄道フェスティバル2023」については、近接日程で別イベントが先に入った関係上、出展を辞退しております。また来年以降、敦賀に伺う機会があればと思います。

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2022年10月15日 (土)

「めでたいでんしゃ かしら」に乗りました

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2021年11月14日、約2年ぶりに南海加太線に乗ってきました。磯ノ浦駅で嫁さんのお目当てのお店に行き、海を眺めた後はお目当ての「めでたいでんしゃ かしら」に乗車。黒い車体がかっこよく、車内も冒険船のイメージで、息子もシートに描かれた迷路を楽しんでいました。八幡前駅で下車し、運動を兼ねて駅から歩いて木本八幡宮を参拝しました。

息子の電車好きは”卒業”状態となってしまいましたが、コンセプトの強い電車に乗るのは興味があるようで、前回の天空と同じく楽しめたようです。

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2022年9月27日 (火)

天空・新ケーブルカーに乗ってきました

ブログ更新に手が回っておらず、久しぶりとなり、周回遅れですが…。

2021年8月10日、息子と一緒に、天空と新しいケーブルカーに乗車してきました。

ケーブルカーは2019年に更新された新型で、私自身も新型ケーブルカーへの乗車は初めて。地元民であるがためにかえって乗車機会がありませんでした。また、息子にとっても普段沿線で見かける天空の車内は体験したことがなく、興味があったようです。

できるだけ混雑を避けるべく、天空は午前中の極楽橋からの乗車を選びました。乗った車両は事実上我々の貸切状態。広い窓からの景色をゆっくりと楽しみました。日頃見かける電車がどのような場所を走っているのか、息子にとって知る機会となり、夏の思い出になったようです。

極楽橋駅がリニューアルされていて、”インスタ映え”するものがいろいろあって、こちらもよかったと思います。

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2022年1月25日 (火)

和歌山市立こども科学館

2021年7月11日、和歌山市立こども科学館へ家族で行ってきました。家では息子とEテレ高校講座「ベーシックサイエンス」を視聴していて、科学に興味を持っていました。面白い装置がたくさんありましたが、中でも、送風機を使ってボールを浮かせてバスケットのゴールに入れるのは何度やっても飽きません。ベーシックサイエンスでは、斜め下から風を送って釣り合う原理を説明していて、これを実験で確かめることができました。

プラネタリウムは、私が勤める会社製のものを使用していました。3年ほど前に更新が済んだばかりで、奇麗な映像でした。

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2021年8月30日 (月)

シミュレーターの「リスクと機会」

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業務でISO9001の事務局になってから、仕事だけでなく、趣味のシミュレーター制作や、子育てにおいても「リスクと機会」という考え方を持つようにしています。

リスクというのは望ましくない事象だったりしますが、ISOで言うところの組織が定義し、対処を決めていくことになります。子育てのリスクは別の時にお話しするとして、シミュレーターにおいては一番厳しいリスクがコロナ禍によるイベント出展機会の激減です。2018~2019年は特にあちこちからお声がけいただいて大手の百貨店さんもさることながら、住宅展示場、ボートレース場へも行かせていただきました。家族旅行ともくっつけたりして、嫁さん・息子にとっても良い機会だったわけです。しかし、このシミュレーター出展が年単位での辛抱を余儀なくされています。

しかし一方で、イベントがないことにより生じる時間は、新しい技術を検討したり、チャレンジングな作品制作に取り組める機会でもあります。出展機会がないというリスクはコントロールできないものですから、それができない間は新作・新技術の機会にしたいと考えています。一方、イベントの機会が生じればすぐにイベント出展モードにさっと切り替えられるようにもしておきます。

ただし、このコロナ禍は世界を一変するほどのインパクトであり、長期間にわたります。コロナが終わるころにはイベントのあり方がゼロベースで見直され、シミュレーターはお呼びでないとか、ニーズの形が変わるというリスクも頭には入れておかねばなりません。ここは世間動向を見ながらシミュレーターのあり方についてアンテナを張っておく必要もあります。いずれにしても、必ずやコロナ前の状態に戻るとは信じないほうが良いと考えています。

2020年は、新プラットフォームでの開発を進め、運転台計器パネルを再現し、画面も大型化した「阪神電車2・3」「JR嵯峨野線」などをリリースしました。過去作と比べてレベルアップしてきたと自負しています。実際の運転感覚は取材時のビデオを研究したりして、もっとリアルにできればと考えています。また、こうした開発環境は時代によって移り変わる宿命です。プラットフォームを移転して間もないですが、次のプラットフォームの部分も情報収集しておこうと思っています。

あと、シミュレーター制作は私の「趣味」ですから、なかったら生活できないようなものでもありません。シミュレーター制作に過度に固執せず、場合によっては別のゲームを作ってみたりとか、全く今までと異なるアプリを作る、もっと言えば映像制作のほうに活動を振っていくことも選択肢に入れておこうと思います。

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2021年8月11日 (水)

ひこにゃんに会ってきたよ

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3月22日~23日、家族で彦根旅行してきました。

息子と嫁さんはひこにゃんの大ファンで、様々な大きさのひこにゃんのぬいぐるみを持っています。どこかのタイミングで彦根に連れていきたい思いがあり、機会をずっと伺っていました。コロナの第3波が落ち着いた時期であること、仕事の状況が一段落ついていて4月以降多忙が見込まれること、2月に公私ともに受けたダメージ(いつか記事にできれば…)から回復しつつあることなどを考慮。私自身も滋賀県内のシミュレーター取材に適した時期を考え、今がチャンスとばかりに計画しました。

1日目、彦根に着いて昼食後、息子と嫁さんは彦根城などを観光へ。私はJR琵琶湖線を取材しました。途中で雨がぱらつく等天候が不安定で、撮影は少し苦労しましたが、2作品分以上の取材ができたと思います。

2日目も私は引き続き午前10時過ぎまでシミュレーター取材後、ひこにゃんに会うために息子と嫁さんに合流。四番町スクエアではひこにゃんが至近距離まで近づいてきて、ゆるゆるとしてかわいらしいパフォーマンスに家族一同魅了されました。息子は”本物”のひこにゃんに会えて大喜びです。私は電車もひこにゃんも、動画・写真をたくさん撮りました。カメラを4台も持って行ったにもかかわらず、すべて電池切れになるほどでした(こんなん初めて)。

年中の息子にとってはこの時期として貴重な体験になったと思います。コロナの最中では2~3か月先を何かを計画することは不透明性が高く、こういう形で機動的に旅行ができたのは良かったと思います。

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